水面下

言い訳と記録

こちらは台風一過

どうも、こちらは嵐が来ましてね、ええ、そうです最近あった台風です。雨?そうですね、凄かったです。

でも、何より風が強くてですね、ええ、ガラスをガタガタと鳴らすし、窓から見える電線をそれは激しく揺らすんですよ。何か飛んで来て窓でも割れるんじゃないかとか思いましたね。ええ、はい。流石に外に出る気も用事も無かったのでね、ひとりで家にいました。

怖い?まさか、ちっとも怖くなんてなかったですよ。小さな子どもでもないですし、ああ、子どもでも平気な子はいるでしょうからそれは失礼ですかね。

目覚ましは普段通りにかけてはみたのですが、止めてまた、ベットにダイブしました。やはり嵐のせいか涼しい朝でね、シーツもひんやりとしていてそれは気持ちよかったんですよ。最後に二度寝したのはいつか覚えてます?私はね、二度寝なんて本当に久しぶりで、シーツに顔を擦り付けたあと、そのことに気づいて、首に巻きつけたタオルケットからはたまらなくいい匂いがして、幸せだなぁと思いながらうつらうつらと目を閉じたんです。あれに勝る幸福感はなかなかないですねえ。ええ、本当に。

起きたのは昼時でしたね。前の日に作り置きをしたので簡単に昼食は済ませました。卵と玉ねぎの味噌汁を作ってね、あれ、食べたことあります?私は味噌汁ならあれが1番だと思いますね。ぜひ作ってみてくださいよ、玉ねぎを煮てふつふつしたのに卵を落とすだけですから。味噌汁は沸騰させると悪いなんて言いますけど、味噌を入れる前のことだし、おいしいのでいいんですよ、きっと。

そのあとは、読みかけの本を読んでね、そしたら昼過ぎから嵐は本番ということで、さっきも言いましたけど、風がすごくてねえ。外の世界は雨で薄くぼやけて、風に吹き付けられる付近の木や垣根が激しく揺れるのが見えるくらいで、もう全てが嵐に奪い尽くされるのではないかと思うほどの荒れようで。私はひとり、部屋で緑色のカウチに座って、数年前に買った、もう棉もへこたれた黄色い花のクッションを抱いて、本を読むんですよ。コーヒーなんていれてね。

どんなに外の風がまどを揺らそうと、雨が叩きつけようと、その、部屋の中の静けさやそれに連なる幸福は、全く侵されないんですよ。それがひどく幸せで、忘れたくない、と思ったんです。

そのあとは眠ってしまったり、また起きて面倒ごとをしたり、映画をみたりして、夕食も簡単に済ませて、食後のデザートにたっぷりのヨーグルトクリームをのせたラムパウンドケーキを甘くないカフェオレと食べながら、日記を書いたりしましたね。

そうでしょう?嵐なんて関係ないぐらい穏やかな1日ですよね。え?うーん、嵐が好きかと言われると、よくわかりませんが、周りが風にかき消されるぶん、自分がはっきりするような気はします。

そうですね、はい。

思い出しますね、幸せだということを。

ああ、今日は台風一過で、素晴らしい天気ですね。

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